MusicJpop?/スガシカオ

  • スガシカオ"Affair"ってレゲエフレイヴァだったのか。わかりやすく裏拍強調とかではないけど(バッキングのオルガンはゆるく裏拍強調)。乾いたブラス。
  • この曲が収録されているアルバムは《4Flusher》[2000]。"たとえば朝のバス停で"でもオルガンが効いてる。この曲のアレンジはかっこよいなー、バリトンサックスのゆったりとしたソロもあるし。サビのキャッチーさと対照的とも言えるか。
  • 最後の"木曜日、見舞いにいく(Album Mix)"もオルガンだな。この曲も乾いたブラスを配した、レゲエフレイヴァ。途中でダブ的な処理も施される。
  • ゴスペル的なバッキングヴォーカルが力強い"Spirit"もオルガン。この曲はもうちょっと構成に工夫が欲しかったー。しかし、この曲のような「走っている」曲があることは重要なのかもしれない。
  • この曲の次が、歌詞がすーっと聞こえてきてスガ的だなぁーと思う世界を持つ"そろそろいかなくちゃ"。ミッドテンポのいい曲風の曲に挟み込まれる、ブルージーな間奏が魅力的。この曲でソロを取るのはオルガンじゃなくてピアノ。しかし、なんともきちんと書かれた歌詞。「”電話くらいよこせ”と家族は言う 話せることは別に何もないけど ”つまらない”と彼女は言う もうすぐ正午 そろそろ行かなくちゃ(いかーなくちゃ、いかーなくちゃ 、いかーなくちゃ・・・とエコー)」
  • スガの《Sweet》の、"正義の味方"~"夕立ち"~"ふたりのかげ"ってあたりを聞いていると、SMAPにこの人の曲を歌わせたいというアイディアが理解できるような気が。"夕立ち"は日本で感じるかっこよい音楽というやつなんじゃなかろうか。低音部が貧しいシャリシャリしたブレイクビーツに、太いギターのカッティング、歌い出しのリズムへの乗り方。後半にある、曲全体を再定義するようなまどろみ=ブレイク。(サビでメロディーに応えるノコギリ波的なシンセの細いピロリーって音はぎりぎり成立している感じが)
    • "夕立ち"のグルーブは不思議で、ビートの輪郭がはっきりしなくてアンビエンス的な鳴りなのに、左右に振られたカッティング系のギターとクラビネットがエッジあるグルーブをつくりだす。ライブバージョンとかではどうなるんだろう。

4Flusher