草森紳一
奥付
目次
- 通俗の攻撃 ビートルズ1
- 「オーみじめ オーみじめ」 ビートルズ2
- なんて幸せな御時世だ ビートルズ3
- 地獄の幻野 場所としてみた『往生要集』とその功罪
- ビートルズと極楽浄土
- 傷つく所は夢間と覚ゆ 中国の夢の描写について
- 抱朴子と幻化の方術
- 畸型の詩心 日本人の「詩は志を言う」
- 行動と写真 ロバート・キャパの白痴性について
- 萬象森然たり 王陽明の「意なし、必なし、固なし、我なし」
- 「私にとって、もっとも関心のあることは、どのようにものをみれば、ものがみえるかということなのだ。」、ものを知る・ものを正す・ものに至る、「自分のものの照しかたの方便をつかむために」、「ここで考えてみたいことは、王陽明の思想に驚いてみせることではない。彼のもののみかたは、私たちの中にあるものであり、実際にしらずにおこなっているところのものである。ただ、ものをものとしてみたり、手や足や、心でさえも、あまりにも分断して考える習慣というものが、私たちの中にのさばりかえっている。そのことによって、ものをもてあそんで、ものがみえなくなっている部分が多すぎる。」
- OFF 帰巣の習性 または地動説をみた
- 海の外 港町函館と久生十蘭
- 体育館論 その屋根のある欺瞞について
- ナンセンスの練習 痴愚になれないことの悲観
- 叫ぶ フランシスコ・ベーコンの写真術へのひけめ
- 不器用な密林 アンリ・ルッソー1
- アンリ・ルッソーの雲 アンリ・ルッソー2
- 幼童の怪奇 アンリ・ルッソー3
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